【デザイナーとしての言語化能力は食レポでも通じるのか?】言語化・情報整理の鬼、弊社取締役に利きコーヒーを通じてリサーチしてみた。

おまめ

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UIUXデザイナー

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こんにちはー!デザイナーのおまめ(@omame_creator)です。🙌

デザイナーって表層をデザインする力ももちろん必要ですよね。ただ、その前にお客さんから課題をヒアリングして情報整理する力や、なぜこのデザインが必要なのかなど、言語化能力って問われませんか?

私の周りでその能力に長けている、阿部さんというコーヒー好きの弊社取締役兼デザイナーがいるのですが、UIの言語化と情報整理の鬼なんです。

そんな阿部さんなら、デザイン以外でもロジカルに説明する力が強そうなので、コーヒーを使って実験してみることにしました。きっと、美味しい美味しくないという感覚的な感想ではなく、大好きなコーヒーについてもロジカルに説明してくれるんじゃないかなと仮説を立て、利きコーヒーをしてもらいました。

利きコーヒーとは?

「利き酒」という言葉はよく聞きますが、「利きコーヒー」というのはまだ耳慣れない言葉かと思います。「利きコーヒー」は「利き酒」のコーヒー版で、いろんな種類のコーヒーを集めて、少しずつ飲んで味を当てるゲームです。

今回はただ味を当てるだけでは面白くないので、ランキング順に並べてもらうことにして、その際、どういう観点でまとめるのかを観察することにしました。

今回の評価基準

今回、評価基準として下記順番でランクをつけました。

  1. コーヒー専門店(個人店)
  2. コーヒーチェーン店
  3. コンビニ
  4. 缶コーヒー
  5. コーヒー飲料

専門店で豆からその場で挽いていて値段も高いものを一番ランクが高く、だんだん値段が下がっていくイメージです。「コーヒー飲料」は純粋なコーヒーとは違い、豆の量が少なく加工されている飲料のことを指します。

また、コーヒーなのかどうかの違いは、大きく分けて下記3つに定義されています。

  • コーヒー:内容量100g中に生豆が5g以上使用されているコーヒー
  • コーヒー飲料:内容量100g中に生豆が2.5g以上5g未満使用されているコーヒー
  • コーヒー入り清涼飲料水:内容量100g中に生豆が1g以上2.5g未満使用されているコーヒー

今回のラインナップ

コーヒー専門店1 : SRコーヒー

普段会社でよく行くコーヒー専門店です。5種類ある豆だけではなく、焙煎からこだわりのあるお店で、ひきたてのコーヒーをいただくことができます。今回はできるだけ個性のないクリーンなもの(ハンドドリップコーヒー)を選びました。レギュラーサイズで540円です。

https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130203/13250783/

コーヒー専門店2 : 入谷珈琲豆店

普段よく行くお店だけだとその観点でバレてしまいそうなので、私のお気に入りのコーヒー豆販売店から、ひきたての粉を購入しました。

https://iriyacoffee.shopinfo.jp/

コーヒーチェーン店 : スターバックス

カフェの王道の一つであるスターバックスのコーヒーも購入。今回購入したのはハーブやスパイスのような風味とほのかな甘みが特徴のクリスマスブレンド。価格は390円です。

コンビニ : セブンイレブンのブルーマウンテンブレンド

コーヒーの王様と言われている「ブルーマウンテン」を使ったブレンドコーヒーです。ブルーマウンテンとはジャマイカにあるブルーマウンテン山脈で取れるコーヒー豆のことを指すそうで、標高800-1200mの地域で収穫され、政府の厳しい基準をクリアした豆のみに認められるブランド名だそうです。価格は1杯220円でした。

缶コーヒー : ジョージアブラックコーヒー

深いコクとキレが有名な缶コーヒーです。スーパーで110円で購入しました。

コーヒー飲料 : UCC 職人の珈琲

挽きたての香りが味わえると有名なペットボトルのコーヒー飲料です。スーパーで900mlで98円で販売されていました。他のものと比べるとめちゃくちゃ安いですね!

利きコーヒーの準備

リサーチする上で、出来るだけ前提・環境を同じにする必要があります。

  • 温度を一定にする
  • 量を一定にする
  • コップを同じものにする
  • 同じ場所で調査する

今回ホットコーヒーとそうでないコーヒーがあるので、ホットコーヒーを朝買いに行き、調査するまでずっと冷まして、温度を30度くらいになるように工夫しました。

調査開始

まずは上記で説明した前提条件と評価基準をお伝えし、阿部さんの認識とあっているかすり合わせました。その後、意図を伝えてもらいながらランク順に並べることをゴールに設定し、利きコーヒーに取り組んでもらいました。

情報整理の過程

ここからは阿部さんに解説していただきたいと思います。

阿部:普段コーヒーを好んで飲むものの、利きコーヒーをするのは初めての体験。そして、自分の好きな味を言語化するのは初めてです。せっかくなので、どうやったら周りの人にコーヒーのおいしさ・違いを伝えることができるのかにトライしたいと思い、今回はこの取り組みにチャレンジしました。

今回の利きコーヒーの前提として、ランキングをつけていくとなったときに、阿部の好みをランキング化するだけでは賛同してもらえないと思います。

なので、今回は「美味しさ」は「金額」にあらわれると定義し、ランキング上位のものを高価なものとし、ランキングが低いものを安いものとすることで、社会における評価軸との比較ができると思うので、それを基準として進めていきたいと思います。

おまめ:なんかそれっぽいですね。続けてください。

コーヒーを構成する要素の洗い出し

阿部:これは、デザインの領域でもよくあるのですが、自分がいいと思っていたものが、他の人からみた時にはよくないと言われてしまう。その時に、何がいけなかったのか、相手は何を基準によくないと思ったのかを理解・把握することがデザイナーには必要になると思っています。

ただ、無闇矢鱈に「どこが悪かったのですか?」と聞いても答えは出てきません。相手が答えやすいようにするためには、ある程度選択肢を絞る必要があります。

インタラクションの話なのか、データの話なのか、好みの話なのか、見た目の話なのか。ある程度、ポイントを絞ることで、評価しやすく、また相手との認識を合わせやすくすることができます。

自分だけでなく、他の人との認識を飲まずとも合わせられるように、まずはコーヒーを評価するに必要な構成要素を洗い出すことから始めました。

おまめ:コーヒーの良さという抽象度高いワードの解像度を上げていくイメージですね。なるほど。

阿部:コーヒーを飲むという部分から得られる情報は大きく3種類に分けられます。

  • コーヒー自体から得られる情報色泡立ち
  • コーヒーを飲んだ時に得られる体験情報味香り感想
  • 過去の体験との比較

これらを6つのコーヒーで評価し、過去の自分の体験と比較することで、ランキングを当てられると予測しました。

おまめ:(めっちゃメモ書きはじめた。仕事モードに入ってる・・・。)

各コーヒーの感想

1番のコーヒー(答えはコーヒー専門店)

このコーヒーは、とても、果実っぽさがあり、浅煎りな印象ですね。そのためか豊かな果実の風味が引き出されています。フルーティーでありながら、あっさりとした口当たりが魅力的で、コーヒーの苦味や酸味を感じさせませんでした。これはコーヒー専門店でしょう。

2番のコーヒー(答えはコーヒー飲料)

このコーヒーは、苦味・酸味を感じられました。なんとなくですが、時間が経ってから泡がたっているのも、ペットボトル or 缶コーヒーで淹れたのでは?これはコーヒー飲料でしょう。

3番のコーヒー(答えは缶コーヒー)

これは確実に、缶コーヒーですね。飲み比べるとわかるのですが、味がかなり違う。

コーヒーのおいしさよりも水っぽさが勝っています。

4番のコーヒー(答えはコーヒー専門店)

これは、良いお店のコーヒーですね。浅煎りでフルーティーな感じでした。あまり苦味も感じず、とても飲みやすかったです。

(フルーティーと言っておけばなんとかなる感がすごい…w)

5番のコーヒー(答えはチェーン店、スターバックス)

これはとても泡立っていましたね。なんとなくなイメージですが、先ほども話した通り、ペットボトルや缶コーヒーなど、高いところからいれたものに関しては、泡が立つイメージなんですよね。

ただ、深みがあり、とても飲みやすかったのもあり、缶コーヒーとかではないかなと思いました。

6番のコーヒー(答えはコンビニコーヒー)

スタバっぽい気がします。毎朝仕事に来る前にスタバのコーヒーを飲んでいるのですが、それと味が近い。いつも飲んでいる味な気がします。

まとめると、

1番・・・SRコーヒー

2番・・・コーヒー飲料

3番・・・缶コーヒー

4番・・・入谷コーヒー

5番・・・コンビニの良いコーヒー

6番・・・スタバのコーヒー

でいかがでしょう?

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・おしい、1組間違っています・・・!!

え・・・・・・・。

まとめ

今回はスターバックスのコーヒーと、セブンイレブンのブルーマウンテンのコーヒーが間違っていました。

ただ再度飲んでもレベルの差は感じられないとのこと。この価格差は戦略の違いかもしれませんね。

全問正解ではなかったものの、阿部さんの情報整理能力は、利きコーヒーでも使えることがわかりました。下記のような流れの考え方はサービスデザインをする時とほぼ一緒の考え方ですね。

  • 比較に必要な情報の洗い出し
  • 情報のグルーピングや比較
  • 自身の過去の体験との比較
  • 結果を算出

今後もデザインとは別の何かで阿部さんを試し続けたいと思います。

ここまでお読みくださりありがとうございました!

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